カルティエ・ラタン見学

パリ左岸、５区と６区にまたがるカルチェ・ラタンは世界で最も有名な地区のひとつで、ソルボンヌ大学は特に著名です。この地区は昔、古代ローマの都市ルテティアの中心地でした。この地区にサン・ジェルマン大通りとサン・ミッシェル大通りが走っています。

この地区にはソルボンヌの他にも数多くの大学、グランドゼコール、名高い高等学校があります。学生や教職員が通うこの地区は書店も豊富で、知的面で活発な様子が伺えます。1968年５月の一連の出来事の折には、この地区が学生による闘争の中心となりました。

ソルボンヌ正面のクリュニー館には、有名なタペストリー「貴婦人と一角獣」のある中世美術館が入っています。そこから数メートル先には紀元１～３世紀に遡るガロ・ローマ期の共同浴場跡があります。聖ジュヌヴィエーヴの丘の頂上にはパンテオンが周囲に輝き渡り、リュクサンブール公園、植物園も至近です。

サン・ミッシェル広場には、悪魔を倒す聖ミカエルを表した巨大な噴水があります。河岸の古本屋、歴史を湛えた路地、静寂を未だ守っている数々のホテルなどがあるこの地区は日中でも夜間でも、パリで指折りの活気を見せています。よく知られたカフェの中には1812年創業のレ・ドゥ・マゴがあり、ピカソ、プレヴェール、ヘミングウェイ、シモーヌ・ド・ボーヴォワールらが馴染みの客として訪れていました。

Pariscityvision.comによるパリ・左岸:カルチェ・ラタンとノートル・ダム大聖堂のガイドと共にカルチェ。