パリの界隈 詳細

中世のパリでは、右岸にあった大シャトレ城セーヌ川に架かる「大橋(現在のシャンジュ橋)」へのアクセスを牛耳っていました。シャトレ地区はそのためパリで最も古く、庶民的な場所のひとつとなっています。1区と4区の境に位置するシャトレ広場の両端には2つの劇場が向かい合っており、ひとつはシャトレ座でアーティストやグループによるクラシック・コンサート、2010年のマイ・フェア・レディなどのミュージカル、オペラ、演劇を、もうひとつはパリ市立劇場で、ピナ・バウシュの世界的に有名な作品をはじめとするコンテンポラリーダンスの最前線を行っています。

芸術と文化が大きな位置を占めるこの地区にはまた数多くのレストラン、パブ、ディスコ、ジャズクラブで粋な賑わいを見せています。リヴォリ通りなどの商店街は人気が高く、多数の洋装品店およびラ・サマリテン(工事中)やバザール・ド・ロテル・ド・ヴィル(BHV)などのデパートが軒を並べています。シャトレはこの都とイル・ド・フランス(首都圏)にとって交通の要所であり、地下鉄駅「シャトレ」は利用者数と本数において世界最大の地下駅となっています。

シャトレの東側にあるゴシック様式のサン・ジャック塔はサン・ジャック・ド・ラ・ブーシュリ教会の最後の名残で、サン・ジャック・ド・コンポステルへの巡礼の出発点です。この地区は市庁舎ポンピドゥーセンター、フォーラム・デ・ザールやマレー地区のすぐそばです。

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